W杯観戦記
横浜ブルーズ・12番目の日本代表

中井挙子


6月9日の横浜はブルー一色になっていた。駅も街も、みなとみらいも。
午後4時、早々と地下鉄で新横浜へ。
ホームで元気なロシアのサポーターの団体とすれ違い、少しひるんでしまう。
新横浜駅からはもう列ができ、色んな格好のサポーターがそれぞれ個性豊かにめだとうとしている。道路には日の丸の国旗、自家製のサポーターグッズを売っている外国人、まだ4時だというのに盛り上がって大きな声で歌ったり、踊ったりの人、人、人。
2時間並んでやっと競技場のゲートへ。
大事に大事に隠していたチケットを胸に競技場をバックに写真を撮る。なかでは和気藹々とロシア人サポーターと肩を組んで「はい・チーズ」をしてる。私たちもその中に入り1枚パチリ。
いよいよ競技場の中に、日本のサポーター席の一階19列目、ちょうどゴールネットの裏あたりに座る。まだ始まる2時間以上も前なのに、場内はブルー一色、ウェーブがきたり、応援が始まったり。ワー、ほんとにこの場にいるんだとひしひし感じてくる。
7時からはさまざまな横浜が用意したセレモニーが始まり、横浜でのワールドカップの初めての試合を歓迎している。
試合開始30分ぐらい前、選手が入ってくる。初めてみる生の中田英、そのほか日本代表が次々とピッチで肩慣らし。
いったん場内から選手は消え、いよいよ本番、選手入場、国歌斉唱。
「オレーオレー」の声援とともに我々の頭の上を大型サポーターシャツがスルスル、次に日の丸がスルスル、練習もしないのにうまくみんなが上へ上へまわしていく。
そして、ピー、試合開始。
ドキドキ、ドキドキ、ブルーの日本に対し、白いロシアがやけに大きく見える。
何度もボールをとられるたびにロシアにはブーイング、日本選手が何かするとその選手名を叫んで勇気つける。
あっというまに前半終了。
後半すぐに稲元のゴールシューート!え、シュート!もう一度大型スクリーンで確認。やった!やった!先制だ。俄然、サポーターは元気が出る。
途中中山ゴンが登場。ゴンの応援歌が聞こえる。
最後の5分前、私たちの前の通路に後から太鼓を持ったサポーターがでてきて、「ウオー、ウオー」とアイーダを歌い始める。それにあわせてみんなで大合唱。
あと、○分、あと○分、一番長く感じられた数分。ピピーーー、試合終了!
勝った!勝った!勝ったんだ!涙ぐむサポーター。隣で主人も泣いている。
ワールドカップで初めての勝利。この感動の瞬間にこの場にいられてなんと幸せな瞬間。

帰りはスタッフやボランティアと「ありがとう!よかった!日本バンザイ!」と握手、肩をたたきあって喜びをわかちあった。
横浜は駅も道路もどこも「ウオー・ウオー」と盛り上がり、それぞれが感動を胸に記念すべき2002年6月9日を味わっていた。

2002年6月14日記


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