京都東山散策

 2005年10月30日の日曜日、僕たちは紅葉が色づき始めた快晴の東山路を東福寺から銀閣寺まで踏破した。昔、京阪電車沿線に住んでいた僕にとって京都は学生の時からなじみの場所です。家内ともよくデートした思い出の地でもあります。ここでは古い写真を混ぜて僕たちが歩いた道を紹介します。
東福寺

国宝の三門、午前9時、ここからスタートです。
東福寺の通天橋

背景が有名な東福寺の通天橋、紅葉の名所です。
今熊野橋

ここで東大路のJR東海道線の跨線橋を越えます。トンネルの向こうは大石内蔵助が暮らした山科です。さらにその向こうには詩にも歌われた有名な逢坂山のトンネル(逢坂の関)があります。
智積院

桃山時代に長谷川等伯によって描かれた沢山の障壁画が保存されている。等伯は狩野派と袂を分かった画家として知られる。簡素・幽玄とは言えないが、華やかな画風だ。
智積院の庭園

築山・泉水式庭園。縁側のすぐ下まで池がある。鯉が口を開けてこちらを向いている。
三十三間堂

すばらしい日本の彫刻群です。一体一体の力強い姿に圧倒されて言葉がありません。彫刻の美術館といっても良い。この向かいに京都国立博物館があります。
国道1号

ここで東海道を超えます。写真の先は大津、さらに「新興都市・江戸」へと繋がっています。
五条坂

東大路から五条坂を上がる。このあたりは清水焼のお店が多い。途中で大谷坂(大谷本廟)、ちゃわん坂(陶磁器の店が多い)と分岐する。
清水坂

いつも世界中から集まった観光客でいっぱいです。遠くに東山に抱かれた清水の塔が見えます。
清水寺

言わずとしれた世界遺産。昔の写真です。
清水坂の七味屋

七味屋の角を産寧坂の方におります。
産寧坂

神戸の北野と一緒で昔は靜かでしたが、今は観光客でいっぱいです。道沿いは土産物店ばかりになりましたが、それでも昔の家並みはよく残っています。
二年坂(二寧坂)

さらに湯豆腐の奥丹の前を二年坂の方向に曲がります。写真のように観光コースになっています。
かさぎ屋

僕たちが学生の頃から通った甘味処。昭和40年代の後半から行っていました。そのころはおじいさんとおばあさんがお店をなさっていました。おじいさんが「おうす」をうやうやしく掲げて客にサービスして下さいました。今回おじゃましたらそのおじいさんはお亡くなりになったそうです。おばあさんは引退はされたがお元気だとのこと、いつまでもお元気で。
かさぎ屋の店内

大正3年の創業だそうです。
石塀小路

風情のある石畳の小道にお茶屋が軒を連ねている。観光客には別世界です。
円山公園

有名なしだれ桜です。この下が八坂神社です。昔フォークキャンプがあった野外音楽堂もあります。
いもぼう

いつも前を通りますが入ったことはありません。いも系は苦手なので・・・、でも一度行ってみたいです。
祇園
知恩院

これは三門。三門の上に上がったことがある。今回の訪問でも公開していたが50分待ちだったのであきらめた。
青蓮院

苔むした庭が美しい。
京都市美術館

岡崎公園内で京都国立近代美術館と向かい合わせにある。何度も行きましたが写真は2002年のメトロポリタン美術館展。
京都国立近代美術館

ここに併設されたカフェは軽食もとれゆったりしている。写真は2001年にルネ・ラリック展に行ったときのもの。
岡崎公園

平安神宮の大鳥居と京都市美術館、背景は東山三十六峰
京菜屋

京うどんのお店です。2001年にゆばの入ったおうどんを頂きました。

そういえば昔何度か岡崎公園にある六盛に手桶弁当を食べに行った。一時日本では珍しいスフレ料理をやっていたが今はどうなっているのだろう?写真はマッチで、右の二枚はひとつのマッチの表裏です。多分左は新しいもので、右の方が古いものです。
平安神宮の庭園
南禅寺

南禅寺の三門、知恩院に比べると簡素だが、その分力強い印象を受ける。この上で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな!」と言ったらしい。右はその三門の上からの写真確かに絶景です。8月の暑い日だったけど上に上がると涼しい風が吹いています。
南禅寺三門に上がる
金地院

南禅寺の塔頭のひとつ、すばらしい石庭がある。東照宮もあります。
永観堂

紅葉の名所、放生池を望む。少し色づいてきていた。東山も北に行くほど微妙に紅葉が進んでいる
永観堂の本堂、阿弥陀堂

「みかえり阿弥陀さん」がいらっしゃる。フイと振り返る姿は、道に迷った子羊たちに「私についておいで」とおっしゃっているようだ。仏教の優しさを感じる。
永観堂の境内

苔と紅葉が美しい。ライトアップの用意がされていた。
哲学の道
なぜかと鴨がいる。
若王子という喫茶店

俳優の栗塚旭さんがやっていた。ずいぶん前に一度だけ行ったことがある。喫茶店というより古道具屋の骨董.ガラクタの中に埋もれてお茶を飲む感じだった。今はしまっているみたい。
若王子のマッチ

茶店

風情のある茶店、一度だけ立ち寄ったことがある。
五建ういろう

哲学の道沿いに茶店がある。今回はここで一服。
銀閣寺

世界遺産、写真は国宝の銀閣(観音堂)で観音様が祀ってあるらしい。そういえば銀閣寺道には昔、おしゃれなスパゲッティハウスがあった。
銀閣寺の東求堂(国宝)

足利義政が愛用した庵、書斎や茶室として使った。ここには茶室や書院の原型がある。写真は待合いの椅子で、国宝だけどここには座って良いという事なので国宝に腰掛けた。
銀閣寺の庭園
午前9時に東福寺をスタートし、休憩二回で銀閣寺到着が午後3時過ぎになりました。