1.ネットワーク対応と情報交換の基盤整備
ORCAは情報交換の共通の基盤を提供する。これによって外部に向かっては医療機関同士を結び情報の共有を可能にする標準のネットワーク端末になりえ、内部に向かっては医療機関内ネットワークの計算・マスター管理・レセプト出力のサーバになる。
この結果、将来的には様々なサービスが可能になり、質の高い医療を保証することが出来る。
2.オープンソース
オープンソースとは「プログラムソースを明らかにする事であり、従ってスキルさえあればプログラムの内容を自由に見る事が出来る。また、いろんな機能を付加することを前提にした核となるソフトで、その中身を公開して付加や改造を可能としたものである。」などと定義されている。根底にある考え方は、反独占・反管理であり、言い換えれば「国家管理からの自由」を保証するものである。
内部での情報処理プロセスが明らかであるため、不正やユーザーに不利益な事はできず、情報の透明性を確保する事が出来る。また一つのソフトウェア会社に依存しないため、その会社に囲い込まれたり、その会社と運命をともにすることがない。社会の公共財となる
私たちがオープンソースプログラムを使う結果、以下のような結果を得ることが出来る。
3.医師会主導
医師会が自力で医療現場の状況を把握・解析し、そのデータをもとに国民・住民のための医療政策を立案し、国民に提案していく事が出来る。また、民間が主体となったEBMのデータベースの作成ができる。診療GLの国家管理からの自由が保証される。
ORCAの現状と展望
1.ORCAの多様な展開について
ベンダーによってさまざまなORCAが提供されるであろう。それぞれのベンダーが得意とする分野を取り込みカスタマイズされるであろう。2月末に予定されるオープンソース宣言でビジネスは自由になる。競争原理の働く環境となる。競争は値段だけでなく、そこで提供される環境によるはずである。
ベンダーはどこから利益を得るか?
ハードを売る | × |
レセコンソフトやマスターと改訂を売る | × |
オンラインコンテンツを売る | ○ |
サポート・教育体制を売る | ○ |
電子カルテなど付加的な環境を売る | ○ |